動画で学ぶ行動分析学

― 実験動画1 ― Youtubeで視聴できる行動分析学の動画
― 実験動画2 ― 日本大学の眞邉先生の研究室で撮影された動画

実験動画1

Youtubeで視聴できる行動分析学の動画です。(関西学院大学の中島定彦先生にまとめていただきました)

オペラント条件づけ

ソーンダイクの問題箱実験

<2分21秒>

ソーンダイクの問題箱実験を再現した動画です。再現なので、登場人物は役者が演じています。

スキナーによるハトの反応形成

<1分22秒>

スキナー自身がハトの回転行動を形成している様子です。

ハトの継時弁別オペラントと強化スケジュール

<3分57秒>

[PECK]と表示されたときにはつつき、[TURN]と表示されたときには回転すると餌がもらえる(強化される)という継時弁別訓練を行ったハトの動画に続き、変動比率スケジュールの強化で反応キーをつつくハトの動画(画面左側には累積記録器によるペン書き反応記録が示されています)が収録されています。登場人物はスキナー本人です。

累積記録器が作動するようす

<1分11秒>

オペラント条件づけ研究でしばしば使用される累積記録器が作動する様子を見ることができます。反応があるとペンは左にわずかに動きます(累積反応の記録)。強化子が提示されると、ペンは一瞬振れ、短斜線(pip)として印づけられます。

いかにラットを訓練して地雷探知させるようにしたか

<14分11秒>

サバンナアフリカオニネズミを訓練して地雷探知をさせているウィートジェンス氏の講演会です。オペラント条件づけの応用の一つです。日本語字幕付き。なお、関連動画(英語)もたくさんYouTubeにアップされています。

レスポンデント条件づけ(古典的条件づけ)

パヴロフの条件反射実験

<3分2秒>

パヴロフの条件反射実験のようすを再現した動画です。再現なので、パブロフを含め登場人物は役者が演じています。

アルバート坊やの実験

<6分21秒>

ワトソンとレイナーによるアルバート坊やの情動条件づけ実験です。

ラットの恐怖条件づけ(条件性抑制法による実験)

<1分19秒>

レバーを押し行動を餌で訓練(オペラント条件づけ)したラットに対して、音刺激(画面に音符マークが出ている時間)を聞かせてから電撃(画面に稲妻マークが出た瞬間)を与える処置(古典的条件づけ手続き)を行うと、そのうち(この動画では10試行後)に、音刺激の呈示によりレバー押し行動が中断されるようになる。音刺激と電撃の対呈示によって音刺激が恐怖反応(レスポンデント行動)を誘発するようになり、それがオペラント行動を抑制するようになる。

ハトの自動反応形成

<1分25秒>

ハトのキーつつき反応の自動形成(autoshaping)の実験。キーの点灯と餌の対呈示を繰り返すと、ハトはキーに近づきつつくようになります。この実験では、キーをつつかなくても餌は出てくるので、オペラント条件づけではなくレスポンデント条件づけ(古典的条件づけ)です。




条件反応(CR)の型は条件刺激(CS)の種類に依存することがある

<1分11秒>

音CSと餌USを対呈示する古典的条件づけ手続きを繰り返すと、音CSが聞こえると頭を振るCRが獲得されます。ランプCSと餌USを対呈示する古典的条件づけ手続きを繰り返すと、ランプCSに向かって立ち上がるCRが獲得されます。



自動反応形成における刺激置換:条件反応(CR)の型は無条件刺激(US)の種類に依存することがある

<50秒>

空腹でのどの渇いたハトを対象とした実験です。キーの点灯後に餌が与えられると、ハトはキーを食べるようにつつきます( 目を閉じてくちばしを開き強くついばみます)。キーの点灯後に水が与えられると、ハトはキーを飲むようにつつきます( 目を開きくちばしは閉じて弱くなぞるように動かします)。条件反応(キーつつき)は無条件反応(餌摂取反応/水摂取反応)に類似しています。Jenkins & Moore (1973)の実験をビデオ撮影用に再現したものです。

古典的条件づけの適応性の限界

<50秒>

左壁の反応キーが5秒間点灯した後、右壁の餌出口で餌が4秒間食べられるという古典的条件づけ手続きを繰り返すと、ハトは点灯した反応キーをつつくようになります。つつかなくても餌は呈示され、また余計な移動によって餌を食べる時間が短くなってしまうにも関わらず、 ハトはこの行動をし続け、より適応的な行動(反応キーが点灯したらすぐに左壁の餌出口に向かう)を行いません。動画はHearst & Jenkins (1974)の研究をもとにした再現実験です。なお、Hearst & Jenkins (1974)の研究では、 反応キーは左壁、餌出口は正面壁に取りつけられていたので、この動画のほうがよりわかりやすくなっています。

刻印づけ

ローレンツの刻印づけ実験

<1分33秒>

ローレンツの刻印づけ(刷り込み)実験をスライドショーにしたものです。

観察学習

バンデュラの観察学習(社会的学習)

<3分47秒>

バンデュラが行った観察学習の研究です。実験の動画は1分18秒以降です。大人の女性がビニール人形を殴るのを見た子どもは、その後ビニール人形に面すると攻撃を加えるようになります。