日本行動分析学会ニュースレター

J-ABAニューズ
1999年 秋号  No. 17


ニュース: ミレニアムをになう新役員決まる

 先に行われた理事選挙と理事長選挙により、来年4月からの新役員が以下の ように決定しました(敬称略)。新役員の任期は、2000年4月1日から2003年3 月31日までです。なお、会員諸氏のご協力により、理事選挙の投票率は前回よ り5ポイントアップの24.4%でした。

 再選が決まった小野会長に電話でインタビューしたところ、「予想していなかった ので驚いています。もう3年やるのは正直言って辛いのですが、選ばれたからには、 学会をさらにパワーアップできるよう努力します。今のところは今期をまっとうする のに専念し、来期については十分に充電した後で、斬新なアイディアを出して行きた いと思います」とのことでした。第2次小野体制が楽しみです(編)。

常磐大学人間科学部心理学専攻森山ゼミ

研究室紹介
佐藤隆弘(常磐大学人間科学研究科)

 常磐(ときわ)大学は、偕楽園で有名な茨城県水戸市にあります。1983年に常磐大 学人間科学部が開学し、同時に、人間関係学科心理学専攻が設置されました。小さな キャンパス内に、2学部(人間科学部と国際学部、来年度には、この二つに加えてコ ミュニティ振興学部が開設の予定)からなる4年制大学と短期大学、そして、短大付 属幼稚園が共存しています。心理学研究室は人間科学部1号館(G棟)の1階と2階 にあり、ここと動物実験棟が、私たちの研究活動の場になります。

 それでは森山先生を紹介します。森山先生は、人間科学部が発足した当時から教鞭 をとっています。学部の担当講義は「学習心理学」と「比較心理学」です。内容のわ かりやすさという点では常磐大学1、2位を争うでしょう。このわかりやすさによっ て、授業への出席行動が強化されている学生も多いようです。森山先生は、学部の講 義やゼミ、卒論指導の他に、大学院修士課程の講義も担当しています。先生の研究テー マは、インプリンティングの実験を通じて、人間や動物の愛着行動を検討すること。 さらに最近では、インストラクションによる非言語行動の制御といった、言語行動の 研究にも取り組んでいます。

 現在、森山先生の指導を受けている学生は、学部の3年生が10名、4年生が7名、 大学院の修士課程が3名、博士課程が2名です。学部生、大学院生を問わず、共同で 活動することが多いのが特徴です。毎年、他学科から入ゼミを希望する学生がいるの も、ゼミのアットホームな雰囲気と、何より先生のお人柄によるところが大きいよう です。

では、森山ゼミの活動内容について紹介します。毎週火曜日のゼミナール(正式には 学部3年生のカリキュラム)は、3年生、4年生、大学院生の全員が参加して、発表 形式で行われます。この時間に、3年生は毎回1人ずつ順番に『行動分析学入門』の 内容を要約して発表します。さらに、発表者は、発表内容に関連する「ディスカッショ ンテーマ」を提起し、このテーマに沿って全員で議論を行います。こうして、行動分 析についての知識を深めていきます。時にはこの議論が白熱して、ゼミ終了時間を過 ぎてしまうこともあります。ゼミの時間では他に、森山先生が応用行動分析の基本的 な手法について解説したり、大学院生が『オペラント心理学入門』、『はじめての応 用行動分析』の内容を解説したりします。

 4年生は、卒業論文のための研究を行うことになります。各自、自分が興味を持っ たことをテーマにして、先生の指導を受けながら研究を進めます。もちろん、基本的 には実験的行動分析の手法にもとづいた研究を行うことになりますが、学生によって は、調査などによる社会心理学的研究を行うこともあります。主な研究対象は、成人 (大学生)や幼児、そして動物(ハトやマウス、そしてヒヨコなど)です。卒論研究 のために、福祉施設や市内の幼稚園に出向く学生もいます。

 この他に、夏休みと春休みには、先生、学部生、大学院生、OBといったメンバー で合宿を行います。夏合宿では、卒論の進行状況の発表、OBの卒論の紹介、実験デー タ分析のための統計学の勉強など行います。春休みはスキー合宿を行い、次年度に入 る新ゼミ生との親睦を深めます。また、毎年、秋の学園祭では展示を行っています。 今年度は、研究活動のポスター展示やハムスターの障害物競走を行いました。このた めの準備もなかなか大変で、授業の空き時間を利用して、展示物の作成をしたりハム スターの条件づけをしたり・・・。でも、学生たち自身、楽しみながら準備していま した。

 次に、大学院生の活動について紹介します。大学院人間科学研究科には、修士課程 と博士課程があります。森山先生のもとで学ぶ大学院生は、大学院のカリキュラム以 外に週2回の演習に参加します(一つは知覚心理学を研究している大学院生と合同で 行い、もう一つは森山ゼミのOBが参加しています)。この場では、各自が順番に、 自分の研究テーマに関連する英語文献の内容を発表します。発表は、与えられた時間 内に1回で終了させることが基本です。オーディエンス側の先生や大学院生は、発表 者に対して質問を投げかけます。議論に時間をとられて発表が時間内に終わらないと きもありますが、重要なのはこの議論の方です。文献の内容について先生や他の大学 院生と話し合うことで、自分の研究をどのように進めていくべきかが見えてくるので す。

 この他に、言語行動に関する理解を深めるための勉強会を行っています。「人間の 行動を理解するためには、言語行動を理解しなければならない」ということで、最近 では特に「言語行動」の研究に力を入れています。この勉強会はその一環として実施 されているもので、森山先生と言語行動に関わる研究をしている大学院生数名の他に、 言語学と心理学を専門とする他学科の先生も参加しています。現在は、Cataniaの 『Learning』や過去の文献などを読み進め、言語行動の基本的な概念を再確認し、理 解するといった段階です。ゆくゆくはSkinnerの『Verbal Behavior』に挑戦!といき たいところです。

 続いて実験室を紹介します。常磐大学には、5部屋の心理学実験室と動物実験棟が あります。動物実験棟にはハト、ヒヨコ、マウス、ラットなどが飼育されています。 動物実験棟には実験室の他に、動物実験を行っている大学院生の研究室があります。 寝泊まりできる休憩室も備えてあり、ここで、インプリンティングの実験をしている 学生が仮眠をとります。最近では、ハトやヒヨコを被験体として、インプリンティン グや模倣学習、推移的推論、スケジュール誘導性行動などの実験を行っています。ま た、ここでは、学部2年生のカリキュラムである実験実習の動物実験も行われます。 2年生の動物実験は、ハトを用いた反応形成の実験です。この実験の指導は、森山ゼ ミの学部3年生によって行われます(もちろん、インストラクターとなった学部生は、 事前に森山先生や大学院生の指導を受けます)。インストラクターとなった学生自身 も、指導することによって多くの好子を得ているようです(大変なことも多いですけ ど)。毎年、何人かの学生がインストラクターを希望して来るのも、インストラクター となった学生達が、「自分自身の勉強になる」ことや、「教えることの楽しさ」を後 輩に伝えるからでしょう。

 もう一つ、森山ゼミの学部生と大学院生が使用している実験室として、学習実験室 があります。こちらは人間を被験者とする時に用いる実験室で、人間科学部1号館の 2階にあります。通称「学習」と呼ばれています。しかし、実験室と言うよりは本当 に「学習」室のようだという話もあります。なぜなら、ここで学生達がしていること と言えば、文献読み、プログラミング、データ処理、論文の執筆、発表資料の作成な どで、まさに共同研究室になっているからです。大学院生も、大学院の共同研究室フ ロアが心理学研究室と別の建物にあるので、ついついこちらで作業してしまうのです。 いつのまにか、この部屋には実験装置だけでなく、心理学関係の本や雑誌、ゼミの資 料などが置かれています。ゼミ生以外の学部生が大学院生に質問に来たり、他の研究 室の大学院生が資料を借りに来たりすることもしばしばで、情報交換の場にもなって います。学習実験室がこういう状態ですので、実験は隣の実験室を拝借して行われま す。現在行われている実験は、ルール支配行動、刺激等価性、心的回転課題などに関 するものです。数年前までは、押しボタンやインターフェースを自作して、それをコ ンピュータに接続して実験していましたが、最近では、マッキントッシュにゲームパッ ドやタッチパネルを取り付けて実験を行っています。実験のための制御用ソフトは、 大学院生が自らプログラミングします。

森山ゼミでは、自分で問題を設定し、計画を立て、整理して発表することを目標とし ています。これを一言で言うなら「行動すること」でしょうか。もし森山ゼミに興味 を持たれた方は、ぜひ、いらしてみてはいかがでしょうか。ちなみに、お間違えにな る方が多いのですが「常磐大学」の「磐」は「盤」ではありません。「皿は石で割っ てしまえ!」と、誰かが言ったとか言わなかったとか・・・。

「磐」を「盤」と間違えた(編)です。ごめんなさい。実は、学部生時代に、非常勤 で来られていた森山先生の講義を受けているのです。すでに15年以上経っているのに、 全然お変わりにならないのは、どうしてだろう?といつも首をひねっています。水戸 の人魚伝説か?(編)。

私と行動分析学との出会い (2)

リレーエッセイ
中野良顯(上智大学)

フルブライトプログラムについて 1979年3月12日(月)
 フルブライトフェローの世話係のアンボーデンハイマーさんから、ベアワルト教授 に会って、フルブライトプログラムの在り方について話し合ってほしいと依頼された。

 フルブライト委員会としては、これまで全米に幾つかの拠点をつくり、院生を除く フルブライト・ヴィジティング・フェローに対して、月1回のディナーを伴うプログ ラムを提供している。アメリカ生活への適応とアメリカ文化の理解を促進することが ねらいだが、プログラムが本当に役立っているかどうか教えてもらいたいという。私 はこう答えた。研究上のことは、外国人フェローが明白なテーマをもち、留学中何を したいかはっきりしていれば、受け入れ先の研究室のプロフェッサーの指導で専門の 会話もできるし、研究室への適応もなんとかなる。しかし市民としての生活を見ると、 外国人フェローは必ずしもアメリカの地域社会にうまく適応できていない。またその 面は現在のプログラムでは十分カバーしきれていない。感情的交流の可能な隣人をつ くるには時間がかかり、また自力ではなかなかうまくゆかず苦労する。現在のフルブ ライター支援プログラムは、LAタイムス本社や他大学訪問など、地域の機関を訪れア メリカ理解を深めるのに役立つ。しかし、それではただありがたいお話を拝聴して帰 るだけとなり、フルブライターが感情交流できる地域の友人を作り、緊張せずに腹ふ くるる思いを吐露して、日頃の緊張を解放することは難しい。もし現在のプログラム を改善するとしたら、こうした地域生活への適応を支援するようなプログラムを開発 し追加するのが良かろう、と。

 ベアワルト教授は、私の意見に賛同し、今の話を英文にまとめて報告書として提出 してくれ、来年度のプログラムにはその報告書を添え、改善策を提案したいという。 ベアワルト教授自身、世界中からやってくるリサーチフェローの多くが、感情的には 固くなっていて、たどたどしい英語で儀礼的謝辞を述べてるものの、解放された表情 をしていないことを長年の世話で感じていたらしい。アメリカ文化は、そしてアメリ カ行動主義は、問題を知的に解決することを強調する。研究をやり遂げること、目的 的に行動することが強調される。トーク、トーク、トークと、本当によくしゃべる。 しかし、傾聴的雰囲気での自発的対話を大切にし、お互いに理解を深めたり、対話の 中から重要なアイディアを見つけ出したりするチャンスには十分めぐまれるとはいえ ない。そこにロジャーズのような「対話」派が生まれる余地があるのだろう。多くの 日本人は分けても人間関係を大事にするから、アメリカのビジネスライクな、しゃべ りすぎ文化の中に入ってくると萎えてしまう。逆に日本では人間関係を大事にするあ まりデータに基づく議論が疎かになる。学会や研究会では昼間の発表よりむしろ夜の 懇親会の方が重要になる。

 異国の文化を取り入れる場合、ある文化事象がどのような文脈において発達し、元 文化にとってどんな意味があったか、それを別の文化に移植する場合、その文化にお いてどんな意義を生み出すかをよくよくみきわめなければならないと思う。

ホワイトハウス 1979年3月20日(火)
 3月19日から院生を除く全米のフルブライトフェローに対して、アメリカ文化理解 特別プログラムが首都ワシントンで開かれる。ホワイトハウスでカーター大統領夫人 との会見も含まれているという。UCLAフルブライト支部のボーデンハイマー女史の援 助で、東海岸までの航空券が安く手に入り、ニューヨークやボストンのホテルも家 族3人で1泊25ドルから30ドルという格安のところが確保できた。東海岸では飛行機よ り汽車の旅をお勧めするというので、その手配もしてもらうことにした。

 18日早朝、ワシントン入りした。ポトマック河畔のリンカーン記念堂やジェファー ソン記念堂、ワシントン記念塔、連邦議事堂などを観光した。

 19日、いよいよ外務省の応接間での盛大な歓迎会だ。同期のフルブライターで、ハー バード大学に留学した黒田昌裕慶応大学助教授とも再会した。夕方からはメリダンハ ウスでレセプションが開かれた。

 20日はホワイトハウス見学。カーター大統領夫人の都合で会えなくなったが、全世 界からのフルブライターが中庭に整列して記念写真をとった。みんな目を輝かせて貴 重な経験を楽しんでいた。

 21日にはニューヨークに移り、翌22日にはロックフェラーセンターや聖パトリック チャーチやメトロポリタン美術館や近代美術館を見物した。

 23日にはニューヨーク州立大学ストーニーブルック校に、ロヴァスの高弟テッド・ カーを訪ねた。彼は私たちを付属養護学校と実験施設に案内し、自閉症児の癇癪行動 のコミュニケーション機能に関する実験を熱っぽく語ってくれた。

 24日は国連を見学し、夕方汽車でボストンに移動した。翌25日は、ロングフェロー 記念館とボストン美術館をまわり、夜は黒田さん宅にお邪魔して、夕食をご馳走になっ た。26日はフリーダムトレイルを歩き、バンカーヒルを訪ねた。27日は東部旅行の最 後の日。黒田さんにハーヴァード大学まで送ってもらい、校内を散策し博物館を見学 した。タクシーで空港に向い、そこから雨のロサンゼルスに無事戻ってきた。ニュー ヨークもボストンも72年、74年に次いで3回目の旅だったが、家族にとって初めての 訪問だったので、たいそう印象深い旅になったようだ。

ロヴァス、ビジュー、ワシントン大学 1979年4月11日(水)
 ロヴァスが「おごるからランチを食べよう」と誘ってくれた。彼は23歳のとき、ノ ルウエーからアメリカに渡って来たという。大戦後のノルウエーでは、金持ちは別荘 やボートをもち優雅に暮す。貧乏人も社会福祉が整っているのでそれなりに暮せる。 でもそれではやはり面白くない。父はジャーナリストだったが、それほど裕福な家庭 ではなかった。祖父は船乗りだったが難破して海で死んだ。祖母はそのとき身篭って いた。5人の子どもたちを抱え、賄婦になってロヴァスの父たちを育てるというふう だった。

 ナチの侵攻のためロヴァスは高校も形ばかりの卒業で、戦後は農場でアルバイトを したりしていた。ノルウエーでの生活は満たされなかった。そのうえロヴァス家では 母親がグレイトマザーで、その影響力から脱出したいという願望もあり、アイオワ州 のルター大学に留学した。

 ルター大学では1日4時間しか眠らず、猛烈に勉強して1年で学部を卒業した。ただ し人類学や社会学など、いわゆるミッキーマウス教科を選んで単位をそろえ、数学や 物理学や統計などは全部避けて通った。暗い北欧からアメリカに来ると、全てがキラ キラと輝いて見え、4時間も眠ると意識はしゃんとしたという。

 大学を卒業すると、グレイハウンドバスに乗り、カリフォルニア州の北、オレゴン 州のさらに北のワシントン州に行った。ノルウエーの森に似たワシントン大学大学院 に進学した。とても貧しかったけれども、下宿代から何から自分で働いて稼いで大学 院生活をやりぬいた。

大学院では、自分がいかに基礎的知識に欠けているか思い知らされ勉強に励んだ。こ こでビジュー、ベア、リスレイ、ウルフらと出会うことになる。

 ビジューは天才肌の人ではなかったが、周りから傑出した研究者が輩出したのは、 人柄が素晴らしかったからだ。温厚な人で、決して他人を悪く言ったりせず、そして 家庭生活でも大変幸福な人だった。ワシントン湖のほとりに豪華な家をもち、ロヴァ スら学生はそこによく招待され、奥さんの手料理をご馳走になり、ボートに乗って楽 しく過ごした。ビジューは研究室の鍵を皆に渡し、秘書も電話も自由に使わせてくれ、 学生は自分のしたいように振る舞うことができた。ゼミでは学生同士が自分の研究し ていることを発表した。相互に学びあった。ビジューは学生を自分の仕事のために使 うことはしなかった。学生たちは純粋に自分のための勉強に専念できた。周囲は、結 婚していない、結婚していてもうまく行っていない、離婚している人ばかり。ビジュー だけが幸福で、その彼がまわりの皆を幸福にしていた。

 ロヴァスは、皆が4年くらいで博士号を取って行くのに、数学や統計などに手間取っ たので、7年かかったという。

 ワシントン大学のビジューの門下から行動分析学の若きリーダーが輩出したのは、 ビジューの人柄に加えて、タイミングというか時代のよさがあったためだという。 1950年代、精神分析の治療効果について疑問が高まり、アイゼンクの著作にそれがはっ きり表明され、みんながサイコセラピィの効果を疑い出した。そういう時代精神があっ たからこそ、60年代初頭に行動修正が名を馳せることができた。また60年代から70年 代はベトナム戦争に対する批判に象徴されるようにあらゆるエスタブリッシュメント に対する疑問が高まり、そういう時代の中で新興勢力としての行動修正が優勢になっ た。

 行動修正の基本的枠組みは、ジョーンズやワトソンらによって30年代に提出されて いたが、その後20年、大した発展をしなかったのは、精神分析やカウンセリングの方 がセックスやその他の人間の興味ある現象に光を当てるものだったからだ。こういう 時代にあって、スキナー、アズリン、アイオウンなど天才肌の人々がいた。

 ビジューがワシントン大学を去ってイリノイ大学に移ったのは、ワシントン大学の 心理学部長との争いがあったからだ。学部長はホモセクシャルで、結婚と離婚を繰り 返し、ホモバーで捕まったりして、大学あげてのすったもんだの中にビジューも巻き 込まれ、その結果不承不承イリノイ大学に移ることになった。ワシントン州は、それ ほど魅力的な土地だった。

 今日おごったのは税金をうまく計算できたからだ。「日本では税はどうなっている? 」。「サラリーマンからガッポリとって、医者や企業は優遇されてる。政府は消費税 を導入しようとしている。庶民は従順なので不平を言いながら払っている。アメリカ では提案13のように、住民自身が税を決める意識があると思う」と言うと、「その通 り。ノルウエーも日本と同じだ」といった。

梅津耕作氏への返事 1979年5月1日(火)
 午後ロヴァスの講義を聞いてから、研究室で日本の梅津耕作氏あてに代筆で手紙を したためた。梅津氏らがロヴァス(1977)の『自閉児の言語』(原題「自閉児:行動 修正による言語開発」)を翻訳中であり、原著に誤植があるため、昨年暮れに11項目 にわたって著者あてに問い合せの手紙が届いた。ロヴァスは返事を書かずに放ってお いたため、催促の手紙が何通も来て、「ヨッシュ、どうしたらいい?」と、暗に返事 を書いてくれという風情。それで私が梅津氏からの手紙を読み原著と対照して質問へ の回答を作り、日本語で返事を書いた。ロヴァスに結果を報告すると安心したようだっ た。ロヴァスは明日2日からメキシコシティに出かけて自閉症児の指導法のワークショ ップをしてくるという。彼は、講義、臨床チームの指導、研究、講演、訪問者への応 対と実に多忙で、秘書がついていてもなお、そのすべてを丁寧にやり通すことは難し いようだ。

 私は東学大で、秘書なしで30人余の自閉症児の臨床研究と、情緒障害学級のスーパー ビジョンと、大学院生と内地留学生の指導と、けっこう手を抜かずにがんばってきた なあ思う。今週は木曜の講義日がミッドタームイグザムでお休みとなるので少しはの んびりしよう。

科学 vs ヒューマニズム 1979年5月2日(水)
 今日はとてもバーミィなお天気だ。ロヴァスと秘書のフローは、私が昨日梅津氏へ の懸案の回答を書く手伝いをしたためかご機嫌だ。最近ロヴァスと自分の在り方を比 較して、科学と実践をめぐって、次のような感想を抱くようになった。

 母子家庭で育った私は、いつも母親から家族のサバイバルに貢献する行動を要求さ れていた。「いくら頭が良くたって、冷たい人間なら駄目。頭が良くても人間として 冷たいなら、頭が悪い方がよっぽどいい。冷たい人間はカーチャンは大嫌い!」が母 の口癖だった。それで「自分は駄目な人間かもしれない」という不安をもつようになっ た。カーチャンの好きな俳優は林長二郎のちの長谷川一夫で、貧しい生活の中で股旅 ものの映画を見ることが母子の唯一の楽しみだった。それで勉強しても人さまの役に 立たなければ無意味であるという価値観が形成されてしまった。股旅ものの映画が日 本庶民に対して果たした役割については、佐藤忠男の評論に詳しく論じられていたと 記憶する。こんな学問観はギリシャ神話のプロメテウスにも重なり、人間のために天 上から火を盗んできてやり、自分はそのために罰される、そのプロメテウウスが私の 幼いころの理想像だったような気がする。

 だから、科学の探究に徹することに完全にはコミットできない、それが自分かなあ と、ロヴァスの身近にいて、彼との対比において思うことがある。例えば、UCLAに治 療に来ている子どもたちの中には、クリスのように、高密度治療を数年間適用しても、 はかばかしく進歩しない子どもたちがいる。ロヴァスは「週6日も7日もの治療を3年 以上もやって、それでだめならこのへんでこのケースは打ち切った方が、子どもにも 保護者にもいいと思う」「クリスの母親も、高密度治療の義務から解放され、別の楽 しみをもつ権利がある」と臨床会議で発言する。それはその通りだ。そして限られた エネルギーをサイエンティストとして、行動が法則的に変化することの解明に注ごう とする。

 愛他主義を口実にサイエンスの探究を疎かにして、ヒューマニストを標榜して売名 行為に走る人々を私も好まない。科学の探究を疎かにすれば、データに基づく最も効 果的な対応を提供することはできない。「障害児のために」といいながら、長い目で 見れば「ためになっていない」ことを恥じるべきであろう。しかし科学的探究を優先 させることによって、愛他主義を犠牲にするようなことはしたくない。結局自分は 「大学の先生」にはなりきれないのかもしれない。研究者としては不適格なのかもし れない。あるいは帰国して10年もすれば、豹変して結局は「大学の先生」になってし まうのかもしれない。

 このことをめぐっていま自分の考えを十分深めているとはいえないが、私にとって はこれからもしつこく付きまとってくる重大な問題である。

(次号へ続く)

カリフォルニアの乾いた青空を感じさせる中野先生若かりし(?)頃のお話。次号へと 続きます(編)。

中谷彰宏『気持ちが楽になる50のヒント』

シリーズ:生きがい本の行動分析 (第4回)
長谷川芳典(岡山大学)

 シリーズ4回目は、中谷彰宏氏の『気持ちが楽になる50のヒント』(三笠書房、 1997年)を取り上げたいと思う。巻末の著者紹介によれば、中谷彰宏氏は1959年生ま れの作家・俳優・演出家。大学生協のインターネット和書検索によれば、1999年12月 の時点で、著書・訳書の総数は307点にのぼっている。大学生がかなりの比率で読む と言われているのが『面接の達人』シリーズ(ダイヤモンド社)。また、氏の著書に は「50の」が含まれるタイトルが多く、『大学時代しなければならない50のこと』、 『朝に生まれ変わる50の方法』、『前向きになれる50のヒント』など、検索でヒット した数だけで26冊にのぼっている。書名に「ごじゅうの」が含まれる和書は「五重の 塔」や「150の」などを含めても207冊しかヒットしないことを考えると、中谷氏が 「50の」の第一人者?であることは間違いなさそうだ。

 これまでに取り上げたスキナーや宇野千代は、いずれも人生を長く生きた人。それ ぞれの生きざまが強く表れていた。これに対して、中谷氏の場合はまだ40歳を迎えた ばかりということもあるのだろうか、「こういう見方もあります。お好きな部分だけ 取り入れてください。」という形で読者の選択に委ねる形式をとっている。

 この本は題名が示すとおり、厳密には「生きがい本」というより「慰め本」あるい は「励まし本」に相当するものだ。現実の悩み、停滞・閉塞状況をどう解消するかに ついて、ヒントを示すという形で拘束性の少ない提案を行っている。それぞれのヒン トには根拠は殆ど示されていない。それを採用するかどうかは読者のフィーリングに かかっている。それだけにレトリックで勝負しているとも言える。ただ、中身の大部 分はどこかで聞いたことがあるというような常識的なもの。レトリックそのものには オリジナリティがあるにせよ、本質的に提示しているものは昔から言い古されている 処世訓と大差ないと言えないこともない。

 いわゆる「慰め本」や「励まし本」の中には、「非合理的、非論理的な思いこみや 価値観を変容し、自己実現を促進する...」(川島書店『論理療法に学ぶ』紹介文より) というように、論理療法を応用もしくは手本とした一般向けの本が多く出回っている。 今回の本も論理療法的な記述は多々見られるが、むしろ「論理的思考を停止し、非合 理的なアナロジーによって、とりあえず現状から立ち直る」という手法のほうが多い ようにみえる。

 例えば「人生は、神様が作ったジェットコースター。事故が起こるようなら、神様 は営業停止になるはずだ。」(p.46)という文言は、科学的、論理的には何の根拠も ない。しかし本人が、(1)人生は神様が設計したものだ、(2)神様が事故を起こすよう な設計をするはずはない、(3)機械よりも設計者を信じれば怖さは克服できる...とい うように納得さえしてしまえば、当面の不確定な将来に対する不安を解消することが できる。

 同じような手法は他にも多々見受けられる。「神様はおそば屋さんの出前のような もの」(p.18)、「人生は、カレーのようなもの」(p.40)、「人生は、綱渡りと同じ」 (p.48)、「人生は、スイカと同じ」(p.60)、「ペンギンだって交代で寒い風上に立っ ている」(p.70)、「背の低いキリンは、低いところにある固い葉を食べることがで きる」(p.72)、「人間は、オートマチックの車だ」(p.106)など。

 これらを行動分析的な視点から見るとどういうことになるだろうか。「AはBのよう なもの。BはCだ。よってAについてもC'のような受け止め方ができるはずだ」という ロジックだからと言って刺激等価性と関連づけるのは少々大げさかもしれない。むし ろ、(1)ペンギンは交代で風上に立つ、(2)人間はペンギンよりも優れた動物である、 (3)あのペンギンでさえ交代で風上に立つのだから、人間であるわたしも進んで損な 役を引き受けよう....というコントラスト効果を狙ったものかもしれない。その他、 ぼんやりとした悩みをアナロジーを媒介にして具体化していく、という働きも考えら れる。とはいえ、身の回りの外部刺激状況を改善するものではないのでその効果はお のずと限界もあるだろう。

 アナロジー的な慰めは論理的根拠を追求すればするほどボロが出てくるので、理屈っ ぽい人間には通用しない。しかし、本当に落ち込んだ者が、その状態で合理的な思考 に徹することができるとは思えない。とりあえず元気を取り戻すためのきっかけとし て有効に働く場合もあるだろう。上記の論理療法の場合も含めて、自省的な行動にお いて何が強化因となっているのか、何が確立操作になっているのか、といった問題を さらに細かく見ていく必要があるように思う。

相当理屈っぽい自分ですが、苦しいときにはアナロジーを使って自らを慰めたりしま す(「平坦な人生より、山あり谷ありの人生の方が面白い」など)。確かに、こうし た言語行動は、一時的に嫌悪的な状況を軽減することで強化されているようにも思わ れます。「認知的不協和」とか「昇華」とかを行動分析学から考察したら面白そうで すよね(編)。

報告: 特別公開講座「心理学とはどんな学問だろう」

望月昭(企画委員会)

 「人と、そして自分自身と、もっとうまくつきあうには?」という副題のもと、標 記の高校生向けの特別公開講座が、去る10月23日に、「単位制」という新しい教育シ ステムで知られる都立新宿山吹高等学校との共催で開かれました。主催者および講演 者などを除いた参加者は、計67名、うち高校生が24名(うち2名は父兄)、43名が、 現職教員、専門学校生、大学生などでした。数から言うと、高校生が少ないようにも 思いますが、本当に興味を持つ人たちが自発的に参加してくれたことが、講演中の質 問や後のアンケートの内容からもわかりました。遠くは千葉県あたりからも参加して くれたようです。

 当日は、新宿山吹高等学校の安井校長の挨拶に始まり、行動分析学会のベテラン会 員による円熟した講演、そして最後には活発な議論が高校生と講演者の間で行われ、 単なる高校生向け講演会という以上の有意義なセッションであったと思います。

 まず、「ぷろろーぐ」として、日本大学の河嶋孝先生から、心理学の中における実 験的行動分析、応用行動分析の位置づけ、とりわけ科学としての心理学の在りようと 重要性が説明されました。「心理学は実験的行動分析と応用行動分析の2つからなる」 というあまりにも明快で“正解”な解説には、(実は司会者には内々予告されていた とはいえ)一瞬どきっとさせられましたが、後の高校生のアンケートで「サクサクし た解説がよかった」と好評(「心理学の中には・・」と言ったと後に河嶋先生談もあ り)。

 この後、まず愛知大学の浅野俊夫先生から、「動物にも心理があるのか?(動物実 験からわかること)」のタイトルの下で、霊長類の中でのヒトの特異性、行動の原因 の捉え方といった心理学の基本コンセプトの問題から、本能行動、インプリンティン グ、オペラント条件付けなどについて、「バッタのオペラント条件付け」などの動物 実験を紹介しながら、行動分析学の基本的な枠組みについての解説がなされました。 次に、応用的展開として、まず吉備国際大学の小林重雄先生が、「人を助ける心理学 (障害児教育や福祉援助の方法として)」というテーマで、近年の障害児教育および 福祉の流れの中での応用行動分析的な方法について、行動アセスメントや実践デザイ ンなどに関する実例も含めながら最近の研究例を紹介されました。アンケートでは、 調理実習が心理学の題材になっている点が印象的とのコメントがありました。最後に、 上智大学の中野良顯先生は、「生活や仕事をより良くするために(セルフ・コントロー ルの心理学)」のタイトルで、千葉敦子氏のメッセージから始まり、セルフコントロー ルとはどのようなものか、そしてそれを実行する具体的な方法などについて、ラット の行動形成シーンのビデオなども使用して解説され、最後に「自分の感受性くらい」 という茨木のり子氏の詩で締めくくられました。身近な話題でもあり、また詩に始ま り詩で終わる内容は、高校生諸君にもインパクトがあったようです。

 講演後の質問の時間では、セルフコントロールが困難な理由への問いかけ、心理学 と工学との関連についての科学論的な意見、戦争はなぜ止められないのか、夢とは何 か、など多岐にわたり、かつレベルの高い質問が次々と高校生諸君からなされ、それ に応える講演者とのやりとりはなかなかに聞き応えのあるものでした。アンケートに も「質疑応答が面白かった」とあります。

今回、講演者の方には、それぞれ30分から40分の間で、決してレベルを下げること なく、話をしていただくようお願いしてありました。この短い時間の中で、いかにし て分担話題のコア的な部分をわかりやすく説明するか、大変御苦労されたと思います。 参加した一般会員の側(私も含めて)の、大いなる関心のひとつは、それぞれの先生 方が、この課題にどのように取り組んで話をまとめられるか、という点にあったと思 います。しかし、さすがベテランの先生方、終わってみると、とてもあのような短時 間では難しいと思われる内容を要領よくまとめられて、さすがの感があります。勉強 になりました。

 当初、果たして高校生諸君が、こうした話題にどれだけ食いついてくれるか、ちょっ と心配したのですが、講演中も居眠りする人もおらず、また紹介したように、質問の 内容からも、この領域に対する強い関心やなかなかに鋭い理解があるものだと驚いた 次第です。アンケート見ても、大学生より熱心(優秀)じゃないですか(!?)

この高校生向けの公開講座は、なにより我々自身の研究行動や教育行動にも様々な示 唆を与えてくれるものと実感しました。今回は、いわばテストショットでしたが、さ らなる展開を計画するに値するものであると確信しました。

 それにつけても、講演の諸先生方、本当にご苦労様でした。そして会場設営や当日 進行の実務に関して、明星大学の野呂先生と学生さん、そして学会事務局の方には大 変お世話になりました(コンビニの弁当でごめんなさい)。また、新宿山吹高校の加 勇田先生、千葉先生には、生徒さんへのアナウンスおよび当日のセッティングで大変 お世話になりました。また発表もお願いした上に、そもそもこの高校での開催につい ての仲介の労、ならびに様々な段取りをしていただいた中野良顯先生に心から感謝致 します。

現在、学校教育では「生きる力」や「心の教育」というキーワードが叫ばれています が、人間について実践的に理解を深める行動分析学こそ、役に立つのではないかと思 います。こうした試みが、今後も続くといいですね(編)。

報告: 北九州発達障害研究会設立1周年記念「公開講演会・事例検討会」を開催して

園山繁樹(西南女学院大学)

 北九州発達障害研究会設立1周年記念の「公開講演会・事例検討会」を、本学会を はじめ多数の後援をいただいて盛会のうちに終えることができました。ここで、この 行事の報告をさせていただくとともに、行動分析学の普及について若干の考察をして みたいと思います。

 公開講演会の講師は上越教育大学の藤原義弘教授にお願いし、本年度の学会年次大 会の口頭発表やシンポジウムで発表されたPBS(positive behavioral approach)に 関連して、障害のある人の問題行動を取り扱う上で、QOLの観点からのアプローチを 解説していただきました。ビデオとOHPを有効に使っていただき、障害のある人の生 活を支援する上で、行動分析学が実際にどのような貢献をなすことができるかをわか りやすく教えていただきました。

 また事例検討会では、2歳から27歳まで様々な激しい行動障害を示した、現在34歳 になられる自閉性障害のある息子さんについて、お母様に報告をしていただきました。 事前に何回かやりとりをし、わかりやすい資料を提示していただきました。息子さん の能力を活かした作業を取り入れた生活を創ることによって、行動障害が劇的に軽減 した経過をよく理解することができました。

 本研究会の月例会は毎回約50名の参加者があり、記念行事には計124名の参加があ りました。月例会には施設職員、養護学校教員、保護者が多く、学生も数名参加して います。本研究会の基本的スタンスは「実践現場に役立つために」ということです。 但し、そのためには、事例的な検討を基本としつつ、最新の知識を正しく伝え、検討 することが大切と考えています。

 最近は、本研究会の参加者からの依頼で、運営スタッフが講演の講師に呼ばれたり、 事例へのアドバイスを頼まれることも多くなりました。その際に留意していることは、 現場で直接支援・援助に携わっている専門職(あるいは家族)自身の力量が高まるよ うな関与の仕方をするということです。運営スタッフが持っている知識・方法がアド バイスを必要としている人に合うよう可能な範囲でアレンジすることです。そして、 アドバイスを求めた人が実際にうまくいった経験をされ、そのことによってさらに行 動分析学への関心を深めてもらえたらと願っています。(実際、月例会の参加者の中 には、自分なりに行動分析学に関するアイデアを工夫し、実践している人が見られる ようになりました。これは、われわれ運営スタッフにとっても大きな強化でした)

 11月15日付けの学会メーリングリストを通じて岡山大学の長谷川先生が「縛らない 介護」についてコメントされていますが、激しい行動障害をはじめ、行動分析学が貢 献すべき(しなければならない)差し迫った問題・領域はたくさんあります。行動分 析学の応用が実験室的場面やシミュレートされた場面からさらに歩みを速め、福祉や 教育・保育・看護・企業・地域社会等々、人に関わるあらゆる場面へと広げられるこ とが望まれます。

 そのためには、適用する場の様々な要因の分析も必要でしょうし、行動分析家を自 認する人たちの自己変革が求められることも必至であるように思います。

 運営スタッフ一同、本研究会を通じて、このような問題意識を何らかの形で明確な ものにしていきたいと思っています。

 なお、この講演会の報告はホームページ (http://member.nifty.ne.jp/ssonoyama/kouennkai.htm)に掲載しています。  以下は、講師をお願いした藤原先生の感想です。

 「今回、栄えある「北九州発達障害研究会」の1周年記念に講演させていただきま したが、会場には、学生、教育・療育関係者、障害児をもつ保護者など多彩な方々が 参加され、講演中に厳しい視線を感じるほどの熱心さで、緊張感あふれる会でした。 北九州地区の意識の高さを感じさせられました。事例検討会では、激しい行動障害を 持つ息子さんを育てられたお母様のとつとつとしたお話ぶりと、よく整理された内容 に、私も含めて出席者全員が引き込まれ、実際の子育ての厳しさとそのご努力の様子 を身にしみて感じた次第です。本会に参加し、園山先生や野口先生よりこれまでの経 緯や活動の一端を垣間見させていただき、この地で本会およびメンバーの皆さんが担っ ておられるものの大きさを実感した次第です。これを機に、遠く上越でもそのエネル ギーを得つつ支援できたらと思っています。」

 今後も年に1度はこのような機会を設け、行動分析学が様々な実践分野に用いられ る一助となるよう企画したいと思っています。その節には本学会理事会、会員皆様の ご協力をいただきたいと存じますので、どうぞよろしく願いいたします。


ニュース: 日本行動分析学会第18回年次大会のご案内

氏森英亞(大会準備委員会委員長)

 来年度の年次大会は、9月9日(土)〜10日(日)、東京学芸大学で開催されます。 研究発表(口頭・ポスター)、講演、シンポジウム、ワークショップ等を企画してお ります。20世紀を締めくくり、21世紀に向けた有意義な大会にしたいと考えておりま す。多数のご参加をお待ちしております。

なお、大会案内の第1号通信は、12月下旬に送付する予定です。

編集後記

・ スポーツクラブでテニスのレッスンを受けだしてから2年。このところ、月に2 回は地元のトーナメントに出場するほどハマっています。上達してトーナメントで上 位進出するために、当然ながら行動分析学を活かそうとしていますが、なかなかうま くいきません。JABAなどには、テニスのトレーニングに関する論文も掲載されて いますが、試合に勝つためには、ストロークが良くなるだけでは不十分で、戦略やメ ンタルタフネスなどの分野もカバーしておかなくてはなりません。研究トピックだら けです。ちなみに、個人的なホームページで、このあたりの取り組みを公開しており ますので、興味のある方はどうぞ (http://member.nifty.ne.jp/~simamune/)。
J-ABAニューズ編集局
〒772-0866 鳴門市高島 鳴門教育大学 学校教育研究センター 島宗 理
TEL 088-687-6596 FAX 088-687-6100 Mail simamune@naruto-u.ac.jp
皆様からの記事を募集しています。研究室や施設の紹介、用語についての意見、学会 に対する提案や批判、求人求職情報、イベントや企画の案内、ギャクやジョーク、そ の他まじめな討論など、行動分析学研究にはもったいなくて載せられない記事を期待 します。原稿はテキストファイルの形式で、電子メールかフロッピー(DOS/Mac)に より編集局までお送り下さい。2000字程度を目安にし、本紙1-2頁におさまるように 考えていただければ結構です。次号の〆切は99年8月31日です。尚、掲載された記事 の著作権は日本行動分析学会に属し、ホームページへの公開を原則としています。メー ルアドレスなど、一般公開を望まない情報がある場合には、事前に編集局までお知ら せ下さい。

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